昨晩は、李惠さんのお知り合いで友添酒店さんが主催する
中央区の春吉地区を活性化させる事を目的とした集いに参加させて
いただいた。
場所は春吉の建立寺の本堂。
『晴好夜学』と題して、第1回目の講師に、博多を代表する漫画家
長谷川法世氏を迎えて。
農村のしくみから受け継がれて来た日本の風習が、かなり
秀吉の博多町割りの縮図の中でも生かされていたお話から
博多と京都との町屋敷の構造の違いを、流石マンガ家 パース
ペクティブな屋敷の絵はさらっとペンを滑らして描かれたりもして...
博多の町割りについては、あっさりとは知っていたが、法世氏の話は
かなり内容の濃いものであった。
多分この時間だけでは話足りないくらい力が入っていたような気がする。
氏の町割りの話に私の体験も少しリンクさせていただくと...
もうかれこれ15年程前でしょうか?
機会があって遺跡発掘のバイトに行っていた事がある。
博多の町は御供所町を始め、土井町、冷泉公園等を経験させていただいた。
冷泉公園の中はすべてが『砂』であった。
何メートル掘っても砂しか出てこない。最後は水が張っていた。
土居町は、貿易の時の名残りか、中国や南方系の磁器や陶器の破片等も
出てきたり...
氏も言っていたが、御供所町を歩いていると砂丘の跡がくっきり
分る箇所がある。
アスファルトを張っているが盛り上がっているので誰でも解る。
懐かしさの余り聞き入ってしまった。
この話と春吉を活性化させる話が特別に結びつくものではないが、
文化の共有度を農村のしくみに置き換えてのお話。
日本人は『ムラ』社会なのだと思った。
この会には、春吉地区の住民が中心に参加して地域のコミュニティーを
計るのが目的であるが、私等は部外者。
『春吉』天神から一番近いレトロな雰囲気が残っている地区。
路地を歩いてみると少しタイムスリップした感もある...
昔の建物を利用してのバ〜やカフェ 飲食店舗。
今から良い味を出していってもらいたいと思う。