先日亡き先生の法要の時、御子息で住職の明海和尚のお話がとても
印象的だったのでその時の事を思い出しながら書きます。
上の写真、吉野間道というお茶の裂地です。
お茶の世界では、お仕服と言ってお茶入れを覆う袋や出し袱紗等に
使われます。
こういうお茶の裂地どこから来たかと言いますと、遥か遠い中近東が
多いのです。
シルクロードという果てしない路を通って中国へ...
そして海を渡って日本へ来た品々...
身近な話で言いますと、祇園祭りの時に見られる『山鉾』にはどうして
あんな絨毯のような織物がかかってるの〜?
かなりあちらの紋章、柄が多く織り込まれています。
日本文化こううしてみると摩訶不思議だ事。
でも日本で凝縮されてコーディネイトされてあるのは、どうも他にも
あるようですね〜。
『間』の文化は、人間関係においてもそうだし、点と点 線と線を繋ぐ
っていう意味においても...
私が解釈した日本人の『間』の文化って...
微妙な感覚...言葉では言い表せないのだけど相手を思いやる気持ちやなんかも
含めて。
これは、欧米人には無い感覚だと思います。
話はさておいて、今年は奈良の遷都等 記念すべき祭典もあります。
外交が頻繁だった遣隋使や遣唐使の時代に遡り、タイムスリップしながら
想いにふけるのも面白いかも...
何が言いたいかと申しますと、日本文化(お茶の文化)はより
ミックスされた空間コーディネイトの究極だという事です。
一服のお茶を差し上げる為に、お部屋を改めて御客様をお迎え
する気持ち〜。
相手の好みも知り自分の心意気を入れながら...
その文化はかなり、『シルクロード』との接点がありそうです。