昨日5/21は別府までお茶事に行ってまいりました。
数ヶ月前F女史よりお誘いがあり、別府に凄い達人がいる事をお聞きし、
その達人が開く『アンコール茶会』
氏が今年の2月にカンボジア旅行をされた時に調達された物をイロイロ
アレンジしてのお披露目の様です。
達人は、別府で古美術商ギャラリーをされている『三味堂』(さんまい
どう)さん。とってもユニーなトークが印象に残ってます。
寄付き待合いの様子。置炉の高さと灰型もシンプルで素敵でした。
桜湯の代わりに生姜湯。。。勿論お盆も生姜糖の入れ物も器もあちら。。。
腰掛け待ち合いから手水へと。。。
竹籠の上には銘々へ手ぬぐいも準備されて、お洒落。
まずは、お床拝見から、すぐ懐石が出されて宴になりました。
お敷に仕込まれた向付けと飯碗、汁碗。
同時に蓋を取ると瞬間に見えた物は、トマト。。。
味噌汁の具材にトマトを使うなんて、これが又、赤味噌に良くマッチング
してたのです。
トマトは濃縮するとグルタミン酸に、リコピン酸は知ってましたが、
向付けは、カレイ。流石豊後水道のお魚達は美味い。。。
煮物碗は、ハモとジュンサイ仕立て。
もうだし汁の美味い事。。。
全部を語ると美味いものブログになっちゃいますのでこの編で。。。
しかし、懐石道具の見るもの全ての取り合わせ、趣向がセンス抜群。
今迄見た事も無い様なコーディネートでした。
後座になり、亭主のお濃茶のお点前で一服頂きます。
大分県はお水も美味しいせいか点てられる茶のまろやかさが一段と
違う様に感じられました。
お花は、あちらの商店に掛けられてた釣り銭入れ?みたいな籠を
交渉でゲットされたモノ。
ざっくりと野薔薇とアイビーのコンビネーションで。。。
斬新でしたよ。
何もかもが、エピソード有り過ぎで客もテンションが上がりっぱなし
です。
普通なら、問答は正客からまとめて聞いて頂くのですが、そんなの
関係無しって感じでした。
亭主の一番の気配りと心配りは、楽しんで頂く事。
一番楽しいのは、亭主だと感じるくらい(亭主6割、客4割)と言われ
ますが、客に緊張感を与えないリラックスしたお茶事でした。
こんなの初めてでした。
アンコール茶会、香合は『雷神』終わりがけに雷が鳴りスコールの
様な雨が。。。昨日は30℃近く蒸し暑い天候でしたがスコールの
後の土臭い匂いも初夏の風薫る感じぴったしでした。
お庭の苔も水を含みとっても綺麗です。
相客様一同、記念撮影。。。
貝と銅のコンビネーション。これはお水を飲む為の道具です。
今回の設えは、全てがカンボジア。よくぞここまで抜け目なく
無く出来るまさに現代の数寄者って感じでした。
そして、未熟者ゆえ色んなうんちくや所作等を教えて頂き、大変勉強に
なり大きな収穫でした。
そして時間をすっかり忘れてしまうくらい滞在してしまいました〜。。。